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私の留学レポート:アメリカ?ディキンソンカレッジ~高桥庆さん(2)~

国际教养大学では1年间の留学が必须となっています。语学留学ではありません。専门科目を现地の学生と共に履修し、本学での卒业単位の一部として认められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学问分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から选択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのが础滨鲍の「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言叶でレポートしてもらいます。


今回は、アメリカに留学中の高桥庆さんのレポート第2弾をご绍介します。

こんにちは!グローバルコネクティビティ领域の高桥庆です。今回のレポートでは、夏休みから秋学期にかけた私の体験をご绍介します!

他の留学生とニューヨークにある国連本部に行ってきました
留学生とニューヨークにある国连本部に行ってきました(写真左が高桥さん)

认识论と道徳哲学から学んだこと

Epistemology (認識論)

この授业では「知识とは何か」「知るとはどういうことか」といった、私たちが普段当たり前のように使っている「知る」という概念を掘り下げていきます。印象的だったのは、知识には「実用的侧面」があるという议论です。「何を知识とみなすのか」「どこまで正确な情报を求めるか」はその目的や置かれた状况といった文脉によって异なるという考え方です。たとえば、电车の出発时刻を知りたいとき、「通学中、たまたま普段と违う时间に家を出て、次の电车の时间を知りたい场合」と「遅れてはならない重要な面接に向かうという状况で、正确な时刻を确认したい场合」とでは、求める正确な情报の基準が违います。また「今スマホで时刻表を确认した」とすれば情报の正确さが高くなり、「でも実はその时刻表は去年のものだった」と文脉が加われば信頼性は揺らぎます。このように、その情报が「知识」として正当化されるかどうかは、文脉依存的なものであることを学びました。授业を通して、哲学的思考の面白さと、抽象的な议论を日常の事例に落とし込んで考える力を养うことができました。

Fiction and Moral Philosophy (フィクションと道徳哲学)

この授业では、文学作品を通して伦理や道徳について考察しました。たとえば『フランケンシュタイン』を题材に、「怪物を悪と决めつけることは正しいのか」「杀人の责任は怪物にあるのか、それとも彼を生み出した人间にあるのか」といった问いについて议论しました。またカフカの『変身』を読んだ际には、「毒虫に変身してしまった主人公のアイデンティティはまだ人间なのか」「家族との関係は何を示唆しているのか」といったテーマをめぐり意见を交わしました。「伦理」や「道徳」を抽象的な理论としてではなく、物语の中の具体的な人间の行动を通して理解することができました。さらに、どの议论にも明确な正解がない中で、意见の优劣や解釈の正确さを问うのではなく、异なるバックグラウンドと価値観をもつ学生同士が互いを尊重しながら考えを深めていく対话のあり方が印象的でした。理论としての伦理学を学ぶだけでなく、人间の感情や状况に寄り添いながら考える対话を体験できた授业でした。

互いを尊重する环境がくれた「挑戦する心」

ディキンソンカレッジは少人数のリベラルアーツカレッジということもあり、授业内外で学生同士や教员とのつながりがとても强いと感じます。さまざまなバックグラウンドを持つ学生と深く议论することができ、文化や考え方の违いを肌で感じることが刺激になっています。はじめのうちは、英语で意见を言うことにためらいがありました。「间违えたらどうしよう」と考えてしまい、発言の机会を逃すことも多々ありました。しかし、先生も学生も互いの意见を真剣に受け止め、尊重してくれる环境であるため、次第に完璧な英语で话すことよりも、自分の考えを伝えようとする姿势こそが大切だと気づき、今では间违いを恐れず积极的に発言できるようになりました。
さらに、これまでのコンフォートゾーンから抜け出すことで自分自身と向き合う机会も多くなりました。たとえば、现地の学生と雑谈中に会话が途切れ、沉黙が続いたとき、最初は自分の英语力のせいだと思っていましたが、日本语ではどう会话を続けていたかを振り返ったり、周りの学生の话し方を観察したりするうちに、単に英语力の有无だけではない侧面からコミュニケーションの仕方を见つめ直す机会になりました。

よかったことがたくさんある一方で、苦労したこともたくさんありました。最初は授業の進むスピードについていけず、他の学生の意見を理解しながら自分の考えを英語でまとめることに苦労しました。また、課題の量も多く、先述した「Fiction and Moral Philosophy」の授業では100ページ以上ある小説を週に1回のペースで読み進めなければいけなかったり、授業でついていけなかった部分を復習したり、以前にも増して机に向かう時間が長くなりました。ときには、自分の英語力や授業への理解度に不安を感じ、「間違った発言をして授業を止めてしまったらどうしよう」と悩み、発言をためらってしまう時期もありました。
それでも、周囲の温かいサポートと挑戦を受け入れてくれる雰囲気に支えられ、少しずつ前向きに発言できるようになりました。失败を恐れずに挑戦してみるという姿势が身についたことは、留学を通して一番大きく成长した点だと思います。

ディッキンソンカレッジの象徴、オールド?ウェスト校舎前にて。
ディキンソンカレッジの象徴、オールド?ウェスト校舎前にて。

支えられる侧から、支える侧へ

ディキンソンカレッジの国際センターの方から声をかけていただき、秋学期の始めに新しく来る留学生の引率役として「International Arrival Leader」を務めました。留学生の到着と入寮、オリエンテーション中のサポートをしたり、大学施設の使い方を説明したりしました。留学開始当初に自分が感じた不安や戸惑いを思い出しながら、新しく来る留学生が少しでも安心できるよう、国際センターの方とコミュニケーションを重ねて全力でサポートしました。留学生一人ひとりの緊張した表情が次第に和らいでいくのを見て、以前は助けを求める側だった自分が今度は手を差し伸べる側になれたことに、自身の成長を実感できました。
また、バレーボールやサッカーといった部活动にも参加し、授业や课题で学业に励む时间が多い中で、身体を动かしてリフレッシュできる机会を作っています。学内の练习に参加するだけでなく、他大学との试合にも参加し、スポーツを通じてチームメイトと言叶を超えた交流もできました。そういった课外活动を通して、人とのつながりの大切さに改めて気づき、そのつながりこそが自分の成长を支えてくれていると感じます。

留学生のオリエンテーションでの集合写真です(後列一番右が高橋さん)
留学生のオリエンテーションでの集合写真(后列一番右が高桥さん)
サッカー部で他大学と試合をしました
チームメイトと共に、学业の合间を缝って挑んだ试合は、心身ともに最高のリフレッシュになりました。(前列左から3番目が高桥さん)

アメリカから南米、ヨーロッパへ、自分の目で见た世界

夏休みは3カ月间と长く、その期间にさまざまな场所を访れました。アメリカ国内ではワシントン顿.颁.やフィラデルフィアを访れ、歴史的建造物や博物馆を巡りながら、アメリカの歴史や文化への理解を深めました。南米アルゼンチンではボランティア活动に参加し、现地の子どもに英语を教えたりスポーツを通じて交流を深めました。また、ヨーロッパにも足を运び、异なる国々の文化や価値観に触れることができる贵重な机会となりました。
秋学期の中间休みには、他の留学生とニューヨークを访れました。多様な文化が交差する街で、美术馆や剧场、街の雰囲気そのものから多くの刺激を受けました。観光だけでなく、友人たちと时间を共にするなかで、学期中には得られない気づきやリフレッシュの时间にもなりました。

アルゼンチンへボランティアをしにいってきました
アルゼンチンの子どもたちの纯粋なエネルギーにパワーをもらいました。
アルゼンチンで子どもたちに英語を教えています
惯れない英语に一生悬命向き合うアルゼンチンの子どもたち

后辈へのメッセージ

留学を控えた础滨鲍生やこれから础滨鲍を目指す高校生に伝えたいのは、完璧な心の準备ができていなくても大丈夫ということです。私自身、留学前は英语力や授业への不安が大きく、「本当にやっていけるだろうか」と、とても悩みました。しかし、実际に现地で生活してみると、挑戦と失败を繰り返してこそ得られる学びがあると気づきました。たくさん失败を重ねる中で自分と向き合って、そこから学び、成长していくことが留学の醍醐味だと思います。
そしてもう一つ大切にしてほしいのは、そこで出会う人たちとのつながりを楽しむ気持ちです。留学生活では、文化や言叶の违いを超えて人とつながる瞬间がたくさんあります。その一つひとつの出会いが、私の世界を大きく広げてくれるのを肌で感じています。留学は自分を试す场所であると同时に、人との関わりから新しい自分を発见できる场所でもあります。

国际センターから一言

多くの课题、アクティブな课外活动、国内外旅行やボランティア活动で非常に忙しい高桥さん。そんな多忙な生活の中でも、自分の弱点とその改善方法、そして自分の成长したところとその成长のきっかけについて深く考えることができ、留学出発后に大きく成熟したことが分かります。また、英语能力だけではなく、コミュニケーション能力やさまざまなバックグラウンドを持つ人に対する配虑力が向上しました。留学の终了まではまだ少し时间がありますので、ここで止まらず最后まで顽张ってもらいたいと思います。

英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。