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私の留学レポート:イタリア?トリノ大学~山県裕一さん(2)~
国际教养大学では1年间の留学が必须となっています。语学留学ではありません。専门科目を现地の学生と共に履修し、本学での卒业単位の一部として认められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学问分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から选択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのが础滨鲍の「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言叶でレポートしてもらいます。
今回は、イタリアに留学中の山県裕一さんのレポート第2弾をご绍介します。

インターンの経験が学びの原动力に
今学期特に印象に残っている授業は「Corporate Finance(コーポレート?ファイナンス)」です。夏に日系証券会社のインターンに参加したことをきっかけに、「企業の価値はどのように決まるのか」「会社はどのように資金を調達しているのか」といった点に強い関心を持つようになりました。インターンの場では、デューデリジェンス(企業の価値やリスクなどを調査すること)や資金調達の方法など、専門的な話題が次々に飛び交い、知識が追いつかないもどかしさを強く感じました。よりこの分野の知識を身につけたいと思い、この授業を履修しました。授業では、企業がどのように資金調達を行い、その資金をどこに投資すべきかを、感覚ではなく定量的なデータとロジックに基づいて意思決定することを学んでいます。たとえば、あるプロジェクトに資金を投じるべきかどうかを、将来生み出す利益やリスクも含めて判断する投資評価の手法など、経営の意思決定に直結する内容が取り扱われます。インターンのときには展開が速すぎて理解しきれなかった議論を、今は自分のペースで整理できている実感があります。将来的には、企業の大きな意思決定に関わるような仕事に携わりたいと思っています。
「マジョリティからマイノリティになる」という感覚
留学してよかったと强く感じているのは、「日本」という存在を外から见つめ直すことができたことです。私は経済系の授业を中心に履修しているのですが、授业の中では比较対象として日本がよく取り上げられます。市场规模や影响力の大きさという観点で、日本の存在感を再认识させられました。日本にいるとネガティブな话题ばかり耳に入ることもありますが、世界から见ると「重要な国」という评価が确かにあるのだと実感できました。日常生活においても「日本から来た」と伝えると、相手の表情が一気に明るくなることが多いです。「いつか日本に行きたい」「このアニメが好き」「ここに旅行したことがある」など、嬉しそうに话してくれます。そういった话を闻くと、とても夸らしい気持ちになります。
一方で、最も苦労した点は「マジョリティからマイノリティになる」という感覚です。ある授业で、先生が突然イタリア语で话し始めたことがありました。雑谈に近い内容だったのですが、その瞬间、私だけが会话の外に置かれ、取り残されたような感覚がありました。何が共有されているのか自分だけわからないという状况は、単に「闻き取れない」というレベルを超えて、その场から缔め出されているような不安を感じました。日本では自分がマジョリティだったので、マイノリティとしてその场にいることがどれほど精神的に负担となるのか、初めて身を持って理解できました。これは今后の自分の姿势にも影响する大きな気づきになったと思います。
これから日本へ留学する学生との交流
授業以外では、大学付属の言語センター(CLA-UniTO)が主催する「言語カフェ(Caffè Linguistici)」に参加しました。ネイティブスピーカーと学生が、学びたい言語を使って文化や日常生活について自由に話しをする場です。日本語以外にも、ロシア語や中国語、ドイツ語の会もありました。日本について質問を受ける一方で、私からはイタリアでの暮らし方や価値観を聞き、その場でお互いの視点の違いを確かめ合う形でコミュニケーションを重ねました。イタリアにいながら日本語で対話するのは少し不思議な感覚でしたが、とても楽しい交流でした。半年や一年後に日本に留学する予定の学生が多く、日本で再会できたらと思っています。
自然の中で过ごした休暇
休暇中は、スロベニア、リヒテンシュタイン、アイスランドなど、日本ではあまり驯染みのない国や小さくて静かな町を中心に访れました。もともと私は、にぎやかな大都市よりも、自然がそのまま残っている场所や観光地化され过ぎていない落ち着いた场所に惹かれるタイプなので、旅先もそういう场所が多かったです。アイスランドでは、滝や间欠泉、夜空に広がるオーロラ、そして溶岩ショーを见るなど、大自然を肌で感じてきました。天候にはあまり恵まれなかったのですが、それも含めて忘れられない経験になりました。


イタリア北东部のポルトグルアーロという町も、特に印象に残っている场所の一つです。観光ガイドで大きく绍介されるような场所ではないのですが、町全体が落ち着いていて、歩いているだけで「ここにずっといたいな」と思えるような雰囲気がありました。町のシンボルの一つである鐘塔は、柔らかい地盘の影响で基础の部分が倾いたまま斜めに建っているという独特な形をしています。これは、塔の建设中に既に倾き始めていた状态で建てた结果だと、住民の方から教わりました。

早いもので、留学も残り4カ月を切りました。「あっという间だったな」と思いつつ、残りの期间でやり残したことがないように、さまざまな町を访れたいと思っています。就职活动も并行して进めなければならないため、うまくバランスを取りながら両立していければと思っています。时差もある中で若干大変な部分もありますが、全ての物事を悔いのないようにやっていきたいと思います。
国际センターから一言
留学先大学の3~4时间にも渡る长い授业时间、住んでいる町で味わったカルチャーショック、そしていくつかの困难な出来事を见事に乗り越えてきた今、留学生活の后半を迎えた山県さんの目に映る光景は辉きが増し、物事の捉え方にも深みが出てきましたね。その地でしか得られない学びを掴みとり、见えてきた将来のビジョンが少しずつ鲜明になっていくと良いですね!
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。